こんにちは。
恵比寿駅近くの歯医者の恵比寿南DENTALの院長井出です。
先日当院で行いました下顎のインプラント埋入オペついて紹介させて頂きます。
[患者]
60代男性
[主訴]
奥歯がないので歯を入れたい
年齢的にインプラントができるか心配
[診断]
術前のレントゲン写真です。
下の両側の奥歯は抜歯されて欠損している状態です。それにより噛み合うはずの上の奥歯は噛む相手がなく、下に落ちてきてしまっています。
また高齢の患者様ということもあり、高血圧等の全身疾患を有する状態でした。
患者様には骨の状態的にはインプラントオペは可能であるが、上の落ちてきてしまった歯も治す必要があるとお話ししました。
患者様はずっとインプラントをやりたかったが、年齢と身体のことが心配でなかなか踏み出せなかったと言われました。
全身疾患の種類によってはインプラント治療に関してハイリスクになるものもあります。
代表的な例が糖尿病です。
今回は内科の主治医の先生に問い合わせを行い、問題なくオペができる状態であったのでインプラント治療を行うことになりました。
[治療方法]
まずはCT撮影による精密検査を行い、骨の幅や神経までの距離、骨質を検査します。
また正確な位置にインプラントを埋入するためサージカルガイドを使用したガイデットサージェリーを行う為のガイドの作製を行います。
その後落ちてきてしまった上の歯を元の位置に戻す為に仮歯に置き換えました。
これによりインプラント治療後の被せ物が理想的な形態で作製可能となります。
今回は抜歯されてからかなりの時間が経過しているケースでしたので、すぐにオペは行える状況でした。
よって当院で必ず行うコンピューターで安全な位置にインプラントを入れる為のシュミレーションを作製し、問題なくインプラントオペが行うことができることを確認し、オペを行いました。
術後のレントゲンの写真です。
理想的な位置にインプラントがしっかりと埋入されていることが確認できます。
また術前のレントゲンと比較すると上の奥歯の位置が改善されているのがわかります。
オペ前とオペ終了後のお口の中の写真です。
手術の時間は約30分程度で終了したので、患者様のお身体への影響も特に問題ありませんでした。
患者様もこんなに簡単にできると思わなかった、もっと早くやらなかったことを後悔してますと言っておられました。
今回は初めてのオペだったので、片側だけ行いましたが今後反対側のオペも行なっていく予定です。
[治療回数]
今回は初診時の検査、CT撮影等の精密検査とガイドの準備と術前クリーニング、上顎奥歯の仮歯の置き換え、インプラント埋入手術の合計5回でインプラントの埋入を完了することができました。
ここから約2ヵ月半待機し、インプラントと骨の状態を確認でき次第セラミックによる上部構造をセットし、反対側のオペを行っていく予定です。
今回のケースは、全身疾患のある高齢患者様のインプラント治療でした。
インプラント治療には基本的に年齢制限はありませんが、全身疾患や骨の状態によってはインプラント治療のリスクが高い場合もあります。
恵比寿南DENTALでは極力歯の保存にこだわって治療を行いますが、欠損してしまった場合はインプラント、ブリッジ、入れ歯等さまざまなな選択肢から患者様へのベストな治療を一緒に話し合って決めていきます。
歯を失ったまま放置してしまっている、インプラント治療ができるかどうかの相談をしたい等なんでもお気軽に恵比寿南DENTALまでご相談ください。