こんにちわ。
恵比寿駅近くの歯医者の恵比寿南DENTALの院長井出です。
先日当院で行いましたブリッジを除去し、インプラント埋入を行ったケースついて紹介させて頂きます。
[患者]
30代女性
[主訴]
右下のブリッジが咬むと痛い
抜いた歯のところに物が詰まる
[診断]
まずは術前のレントゲン写真です。
右下奥歯は6番が抜歯され、ブリッジという3本連結された被せ物が入っています。
ダミーの歯の6番と歯肉の間には隙間があり物が入りやすいシチュエーションになっていました。
また手前5番目の歯は神経が死んでしまっており、根の先が膿んでしまっている状態です。
歯を失ってしまった場合の選択肢として大きく分けてインプラントとブリッジというものがあります。
インプラントの1番のメリットは歯が1本1本独立するので通常の歯と同じように生活ができ清掃性も優れている点になります。
ブリッジのメリットはインプラントで必要となる外科的処置が必要ないという点と費用が抑えられる点があります。
しかし本来1本1本独立している歯を繋げることになりますのでダミーの歯の部分にはどうしても汚れが入りやすく、またフロスも使用できないため清掃性に劣ります。
今回は患者様と相談させて頂き、古いブリッジを除去しインプラント治療を行うことになりました。
[治療方法]
まずは古いブリッジを除去し、中の虫歯を取ります。また抜歯されている6番の手前5番目の歯は根管治療を行いました。
そしてその後インプラントを正確な位置に埋入するためCT撮影による精密検査を行い、骨の幅や神経までの距離、骨質を検査します。
CTデータを元にオペのシュミレーションを行い、サージカルガイドを作成します。
今回は抜歯されてからある程度時間が経過が経過し、頬側の骨が痩せてしまっている状態でしたのでその部分には人工の骨を添加しインプラントを支える強固な土台を作成するケースとなりましまた。
こちらが術後のレントゲンの写真とCTの写真です。
理想的な位置にインプラントがしっかりと埋入されていることが確認でき、3次元的に確認しても問題なくオペが終了していることがわかります。
オペ前とオペ終了後のお口の中の写真です。
インプラントオペの時間は約45分程度で終了しました。
骨が痩せてしまっていた部分があり、より正確な位置へのインプラント埋入が必要なケースでしたが問題なく終了し、翌日患者様から腫れも痛みもほとんどありませんと報告を頂きました。
[治療回数]
今回は初診時の検査、CT撮影等の精密検査とガイドの準備と術前クリーニング、インプラント埋入手術の合計4回でインプラントの埋入を完了することができました。
ここから約2ヵ月〜3ヶ月待機し、インプラント本体と下顎骨の結合状態を確認でき次第ジルコニアの上部構造を作製していく予定です。
今回のケースはブリッジからインプラントへのやり変えのケースでした。
歯を失った場合の選択肢はいくつかありますが、それぞれの治療にメリットデメリットが存在します。
恵比寿南DENTALでは患者様としっかり治療の方針をお話しさせて頂き、患者様が少しでも長く快適に過ごせるお口の環境作りを目指していきます。
歯を失ったまま放置してしまっている、インプラントやブリッジ治療の相談をしたい等はお気軽に恵比寿南DENTALまでご相談ください。