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保険診療と
自費診療について

保険診療と自費診療について

保険診療と自費診療について

患者様に提供する歯科治療には大きく分類すると2つ、保険診療と自費診療があります。
みなさんは自費診療と聞くと「高いだけ」「白いだけ」「綺麗なだけ」とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。確かに自費診療は保険診療と比較し費用は割高になります。しかし自費診療の中でしか実現できないメリットが数多くあります。

自費治療のメリットは色々ありますが、一番の特徴が保険治療と比べて、二次的な虫歯による再治療率がとても低い点が挙げられます。

残念ながら、どんなに優秀な歯科医師が治療し、定期的にしっかりメンテナンスを行っているとしても詰め物・被せ物は一生物という訳にはいきません。

自費診療と保険診療の再治療率の違いはどれくらいあるか

再治療率のデータに関してこんなものがあります。10年後、二次う蝕(一度治療した歯が再び虫歯になる事)による再治療率は以下の通りになります。

セラミック系材料を用いた自費治療の再治療(脱離や破損等)率10%

更にその中で二次う蝕による再治療率15%〜19% という論文データがあり、つまり再度虫歯になり再治療が必要になる確率は全体の2%以下ということになります。

金属やプラスチック等の材料用いた保険治療の再治療(脱離や破損等)率40%〜60%

更にその中で二次う蝕による再治療率は70%〜80% となります。つまり全体の約30%〜50%、2本に1本は再治療が必要になるということになります。

上記データが示すように、その差は歴然です。

保険診療は費用を抑えた治療を受けられるとても素晴らしい制度であるのは間違いありません。

費用を抑えて最低限の痛みをとる治療を受けられ、歯の神経を抜く治療や歯を抜く治療もその後入れ歯を作る治療もすべてこの保険内で行うことができるからです。しかしその一方で先程のデータが示す通りこうした治療ではむし歯が再発したり、詰め物や被せ物が外れたりすることは防ぎ切れない部分があるのです。

しかし保険診療には、患者様の知らない問題がいくつかあります

時間をかけ慎重に削り深い虫歯の神経を残すより、パッと削って神経をとってしまった方が、後の土台、被せ物の費用が必要になるので高報酬になります。

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報酬には治療時間は考慮されないので、経営上治療効率が重視されてしまいどうしても丁寧な治療が行うことができません。5分で雑に治療しても1時間かけて丁寧に治療しても報酬が変わりません。

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根の治療はその歯の将来を決める重要な治療であるにも関わらず、諸外国の1/10〜1/20以下の報酬なので、簡易的な治療しか行えず再発率が高いだけでなく、治療の繰り返しの結果、抜歯の原因になる。治療の成功率はアメリカでは約75~90%に対して日本では50~60%というデータがあります。

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医療費の7%以下の予算なので、新しい素材や新しい治療法の保険導入は期待できず、先進国では歯科材料として使用されない金属を用いた治療が主になっています。

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保険のルールの中で決められた治療しか行えないのでベストな治療をすれば残せる可能性のある歯の神経が残せなかったり、抜歯を避けられない状況から救うことが困難な状況になってしまいます。

そして上記のような保険診療が大切な歯にとってベストな選択肢かと言われると決してそうとは言えないのです。将来自身の歯を残す為に歯科治療で最も重要なことは、歯を削る量をいかに減らすかということであり、即ち再治療の回数をできるだけ少なくするということです。人間の歯は5回もしくは6回治療を繰り返しますと抜歯の対象となると言われています。保険診療の範囲で繰り返し治療を行なっている歯は知らず知らずのうちに抜歯の可能性が上がってしまっているのです。

なぜ再治療率にこれだけの差が出るのでしょうか?

そこにはいくつかの理由があります。
まず保険診療と自由診療では使用できる修復材料に大きな違いがあります。保険診療で使用されているプラスチックや金属の材料は、口腔内で腐食したり、プラークという細菌がとても付着しやすいです。さらに金属は全身にもさまざまな影響を与える金属アレルギーの原因にもなります。
自由診療では金属を用いないメタルフリー材料であるセラミックス系の材料を使うことができ、腐食による劣化を防ぐことができ、細菌が付着がしにくく、金属アレルギーの心配もないので自身の歯や歯肉を良好な状態に保つことができるのです。
また、咬み合わせが悪い場合に保険診療の硬い銀歯を詰めてしまうと、咬み合う反対側の歯が欠けたり割れたりしやすく、結果的に大切な歯を傷めてしまうことにつながります。そのため、修復治療では患者さんの口腔内それぞれに適した材料の選択がとても重要になります。

そして保険診療は治療の際の手順や掛けられる時間が具体的に決められてしまっておりそれ以上の治療を行うことはできません。特に時間に対する評価というものがありません。1本の歯のむし歯治療に1時間かけ精密に処置を行った場合と5分〜10分で済ませた場合でも、その治療費は同じ費用となります。
高度な設備や快適な環境のもとで、精度の高い治療を提供していくために採算を度外視するわけにもいきませんので、保険制度の中では良質な医療を提供することに限界があるのが現実です。
それと比較し、自由診療ではその歯にとって必要なベストの治療に対する時間をしっかりと確保でき、診療内容も患者様それぞれに合ったオーダーメイドの治療を提供できるというメリットがあるのです。
よって保険診療は最低限の処置、対症療法の意味合いが強く、自由診療はその歯にとってベストな処置、原因療法ということになります。
恵比寿南DENTALは保険診療、自費診療のそれぞれのメリット・デメリットをしっかり説明させて頂き、患者様に納得して頂く形で治療に移って頂くようにしています。