こんにちは。
恵比寿駅徒歩3分の歯医者、恵比寿南DENTALの衛生士です。
前回歯周病と身体の関係性についてお伝えさせて頂きましたが、今回はその続きになります。
歯周病が全身に及ぼす影響として前回は心臓疾患・脳血管疾患と糖尿病について詳しく書かせて頂きました。
しかし歯周病が身体に及ぼす影響は他にもたくさんあります。
③妊娠・低体重児出産
慢性的な歯周病により、歯周病菌や炎症性反応物質が血管を通し、子宮筋に作用して子宮の収縮を早めることで早産や低体重児出産のリスクが高まると言われています。
妊娠中は女性ホルモンの関係で歯肉炎になりやすい傾向にあります。
また、つわりなどで口腔内の衛生状態が悪くなりやすいので特に注意が必要です。
油断すると出産後に本格的な歯周病に移行する場合もあります。
なかでも妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。
これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。
その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字です。
④動脈硬化
動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。
歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血液の通り道が細くなります。
プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。
⑤脳梗塞
脳の血管のプラークが 詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て脳血管が詰まる病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
このように歯周病と全身の疾患は密接に関わっています。毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
歯医者は口腔内の変化をみる事のできるプロです。口腔ケアも自分一人できちんと行うのは難しいので、2〜3ヶ月に一度は歯科医院を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受け、予防に繋げていきましょう。
恵比寿南DENTALでは歯周病の定期メンテナンスに力を入れ、お口の健康管理から始まる全身の健康管理をサポートさせて頂きたいと考えています。
歯医者さんから足が遠のいている方、現在のお口の状態に不安を抱えている方はお気軽に恵比寿南DENTALまでお問い合わせください。