こんにちわ。
恵比寿駅近くの歯医者の恵比寿南DENTALの衛生士です。
本日も引き続き定期検診の大切さに関して書かせて頂きます。
先日書かせて頂きました通り、ヨーロッパ歯周病学会から新型コロナに関して、歯周病の人はコロナウイルスに感染してしまいますと、健康なお口の中の人と比較して死亡のリスクは8倍、ICUに入院のリスクは4倍、人工呼吸が必要になるリスクは5倍に上昇するというデータが出ています。
改めて、自分自身を新型コロナから守る意味でも歯科医院を受診して頂けたらと思います。
本日は、当院の患者さんの症例についてです。
こちらは、1年ぶりにの歯科受診ということで、クリーニング希望で来院されました。
お口の中を見ると、歯ブラシでは取れない歯石が歯を覆うように付着しているのがわかります。
歯石とは、初めは細菌の塊であるプラークだったものが、唾液に含まれるカルシウム成分と合わさることで石灰化し、とても固くなってしまった状態を言います。プラークが付着して早いと3日ほどと言われています。歯石にはたくさんの細菌がいて、悪い毒素を出してしまいます。
そして歯石は歯周病や口臭の主な原因になります。
よく見てみると、歯の境目が少し分かりにくいかと思います。ちょうど、舌の付け根は唾液の出口があります。ここは、歯石の出来やすい場所です。他には、上の奥歯の頰側も同様に歯石のできやすい場所です。
この状態ではいくら歯磨きを頑張っても、歯石が邪魔をしてしまい歯茎の腫れは治まらず、赤みを帯びたままです。
歯ブラシで歯石は取れません、よって汚れの上から磨いている状態ですので本来歯ブラシを当てて欲しい場所に歯ブラシは届いていない状態でした。
患者さんにも歯石の状態を確認して頂き、全体をクリーニングしていきました。また、着色も少しあったので歯の表面を磨いていきました。
クリーニング後、再度お口の中を確認して頂きました。
患者様自身も歯1本1本の形がはっきりわかるようになりましたと言っていました。
舌で触る感覚もクリーニング前後で変わったことを実感して頂きました。歯ブラシの当て方は歯茎に向かって斜めに当てましょう。またデンタルフロスを使うことで細かい部分もケアできます。
このように歯石を綺麗に除去すると、初めは隙間が開いたように感じる方もいらっしゃいますが、正常な状態に戻っただけなので歯ブラシの当て方に気をつけてもらえるといいかと思います。
もししみるような症状があった場合でもほとんどは一時的なもので、数日で落ち着いてきます。
定期検診は1〜3ヶ月に一度を目安にお越しいただければと思います。ご不明な点などございましたら、恵比寿南DENTALまでお気軽にお尋ねください。