こんにちは。
恵比寿駅近くの歯医者、恵比寿南DENTALの院長井出です。
今回は当院で行いました前歯のセラミッククラウン治療のケースを紹介させて頂きます。
[患者]
50代男性
[主訴]
前歯の被せ物の色と形が気になる。
綺麗に治して欲しい。
[診断]
まずはお口の写真です。
前歯4本に被せ物が入っているのがわかります。こちらは20年以上前に保険診療の被せ物を入れたそうです。
形は天然な歯とはかなり違った歪な形の被せ物となっていて、色も単色で天然の歯特有のグラデーションが再現できているとは言えない状態でした。
次はレントゲンの画像です。
右上の前歯は1本抜歯をされておりブリッジの状態でした。また左上の1本は根管治療をされていて金属の土台が入っています。
金属の土台は前歯の被せ物の場合、土台の色の影響で色が暗くなりやすくどうしても審美性を損ねてしまう原因になり得ます。
患者様には現在の状態とそうなってしまっている原因を説明させて頂き、セラミック素材を用いた治療を提案させて頂きました。
患者様も綺麗な前歯で歯を見せて笑いたいとの希望で、セラミックによる審美治療に同意を頂きました。
[治療方法]
まず4本の古い被せ物を外し、仮歯に置き換えます。
そして審美性を損なう原因となる金属の土台を除去し、グラスファイバー素材の土台に置き換えました。
クラスファイバーの土台は白い色の土台なので審美性を損なう心配はなく、また金属と違い歯と同じ硬さの素材になるので根っこが割れる歯根破折のリスクも大幅に低下させることができます。
その後4本の仮歯の形を患者様の理想的な形になるようにを修正し仕上げていきます。
またセラミック治療で最も重要な歯と歯肉の境目はマイクロスコープを使用し、肉眼の15倍以上の拡大された視野で凹凸のない綺麗な面に精密に最終仕上げを行っています。
その後痛み等がなく、普段の生活に何も支障がないことを確認し、シリコーン印象材を用いた精密な型取りを行いました。
型取りと一緒歯の色の写真を撮影し、セラミック専任の技工士さんと患者様が希望された理想的な色調に仕上げていきます。
セラミック治療の色や形に関しては完全オーダーメイドになりますので、患者様の理想的な歯を作ることが可能です。
こちらがセラミックセット後の写真になります。
患者様も以前に入っていたものとの違いに驚かれ、とても感動していました。
セラミックの場合は保険診療で使用するプラスチックの素材とは異なり天然の歯特有のグラデーションまで完全に再現できるところが大きな特徴になります。
[治療回数]
今回は仮歯の装着、仮歯の修正とマイクロスコープによる仕上げ、型取り、最終補綴物のセットと4回での治療で終了することができました。
保険診療では実現できなかった審美治療の結果に患者様にも大変満足頂き、当院としてもとても嬉しく思いました。
恵比寿南DENTALでは審美歯科治療にも力を入れ、特にマイクロスコープを用いた拡大視野でできるだけ健康な歯を保存する精密審美治療を積極的に行っています。
審美治療により歯を見せて大きく笑える素敵な口元を手に入れましょう。
昔やった被せ物の色や形が気になる方、今の歯の状態に不安を抱えている方、はお気軽に恵比寿南DENTALまでご相談ください。