こんにちわ。
恵比寿駅近くの歯医者の恵比寿南DENTALの院長井出です。
先日当院で行いました前歯のセラミック治療について紹介させて頂きます。
[患者]
70代女性
[主訴]
前歯の被せ物の色が気になる
時間をかけてしっかり治療をして欲しい
[診断]
高齢の患者様の前歯の多くにはメタルコアという金属の土台とメタルボンドという金属にセラミックを貼り付けたタイプの被せ物が見られ今回も同様でした。
金属を使いますと天然の歯特有の光の反射ができずどうしても色の質感が暗く不自然になりやすいです。
また時間の経過と共に歯肉と被せ物の間に黒い縁が見えて来て審美性が大きく損なわれてしまいます。
さらにメタルコアという金属の太い土台は歯根を割ってしまうリスクがとても高い危険な材料になります。
今回は土台を外し不十分な根管治療を4本すべてやり直しセラミックの被せ物をやり直すことになりました。
[治療方法]
術前のお口の写真及びレントゲンの写真です。
被せ物と歯肉の間に隙間ができており土台の黒い縁が見えてしまっています。
レントゲン写真では太い金属の土台が入っており、さらにその下の根の治療のお薬は不完全な状態です。
まずはマイクロスコープとラバーダムを用いた精密根管治療を行いました。
精密根管治療後のレントゲン写真です。
術前では不十分な状態であった根の薬が先端までしっかり密に入っているのがわかります。
これで被せ物を作る前準備が整いましたので今度はセラミックの被せ物を作っていきます。
こちらが術後の写真です。
被せ物を作る際もマイクロスコープを用いて歯肉の縁まで精密に形を整えて仮歯で調整を行っていますのでピッタリ隙間なく綺麗な被せ物が入りました。
患者様にはこんなに綺麗になると思わなかったととても感動して頂けました。
[治療期間]
今回は患者様の時間をかけてでも精密な治療をして欲しいという希望と4本精密根管治療からやり直しということもあり約4ヶ月の治療期間となりました。
しかし治療期間中も仮歯を綺麗に入れますのでほとんど不自由なく快適に過ごして頂けるかと思います。
恵比寿南DENTALではセラミック治療のやり直しも積極的に行なっています。
近年はセラミック治療も一般的になってきましたが、根管治療まで精密にできていないケースもありトラブルがあるのも事実です。
当院ではセラミック治療を行う患者様の根管治療は必ずラバーダムとマイクロスコープを用いて安全かつ精密な治療を心がけています。
セラミック治療後の歯の色に不満がある、根の状態は大丈夫か不安という方はいつでもお気軽に恵比寿南DENTALまでお問い合わせください。