こんにちわ。
恵比寿駅近くの歯医者の恵比寿南DENTALの院長井出です。
先日マイクロスコープについて少しお話しさせてもらいましたが、本日は当院で行なっているマイクロスコープを用いた歯の根の治療(根管治療)についてお話しします。
歯の根の治療って何をするんですか？
根管治療＝「歯の内部の治療をする」ということですが、具体的には歯の神経が入っていた部分(根管)を専用の器具を使って洗浄し、薬を詰めるという治療です。歯の内部（根管）は直径1mm以下と非常に細いもので、しかも枝分かれしており肉眼では見えません。
また硬くなった部分や湾曲しているものもあり、形も状態も人それぞれなために完全に細菌を取り除くことがとても難しいのです。そして不十分な治療のまま被せ物などをすると、あとで症状が出てやり直すことになるなど無駄になることもあります。
根管治療は治療を繰り返せば繰り返すほど成功率が下がります。特に日本の保険治療では、従来の根管治療は成功率が５０％ともいわれています。
よって当院での根管治療はこのように可能な限りマイクロスコープを使用し、できるだけ再治療のリスクを減らすよう努めております。
マイクロスコープが使用しないで行う根の治療は、歯科医師の肉眼に頼り、経験や勘に頼る、治療の水準が下がってしまう治療であると言わざるをえません。
歯の周りに写っているゴムのマスクは何ですか？
これはラバーダムというゴムのマスクで治療する歯の清潔な治療及び再感染予防にとても重要な役割を担います。例えば海外の歯内療法の専門医は治療の際は必ずラバーダムというこのゴムのマスクを装着して、可能な限り外部からの細菌感染を防ぐように治療を行っています。しかし日本の保険診療ではラバーダムを使用しない歯科医院の方が圧倒的に多いです。これは決して日本の歯科医院が不真面目なわけではなく、日本の保険制度の問題として治療でできる範囲の限界を表している結果と考えられます。
恵比寿南DENTALでは患者様の歯を残す為に、再治療のリスクを少しでも減少させるために精密根管治療を導入しております。もちろん100％どんな歯でも残すことができる訳ではありませんが、何度も根の治療を繰り返している場合やラバーダムをしていない、マイクロスコープを使用していない場合には治る可能性もあります。
ラバーダム、マイクロスコープを用いた精密根管治療をご希望の方、ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
