インビザライン矯正と表側矯正の、どちらで矯正治療をしようか迷っている方へ、両方の特徴を詳しく解説していきます。
知識がある状態で、カウンセリングや矯正相談に行くと、どちらの治療がご自身に合っているのか、より分かりやすく判断できると思いますので、是非参考にしてみてください。
〜インビザライン矯正と表側矯正の特徴をわかりやすく解説〜
・インビザライン矯正…
インビザライン矯正は、0.5ミリほどの薄さの透明なマウスピースを複数枚、1週間から10日ほどで交換しながら、歯列矯正をする方法です。
表側矯正に比べると、マウスピースを入れていることは通常の会話をしている距離では、ほぼ気付かれません。
さらに歯を動かしやすくするために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起を付けますが、歯の色と似たものを使用するので、目立ちにくいです。
・表側矯正…
表側矯正は、ワイヤー矯正の中では一番歴史も長く、症例数の多い治療です。
歯の表側に”ブラケット”という小さな装置を接着して、”メインワイヤー”を通します。
メインワイヤーの形状記憶による力や、メインワイヤーをブラケットに固定する力を利用して少しずつ歯に矯正力をかけ、移動します。
骨格ごと矯正する必要のある難しい症例や、顎の骨を切る手術が必要な場合においても表側矯正は対応することが出来る万能な矯正治療方法です。
〜インビザライン矯正のメリット・デメリット〜
▽メリット
・見た目がきれい、目立たない
透明なマウスピースなので、通常の会話の距離ではほとんど気付かれることがないほど自然です。
・ワイヤー矯正に比べると、強い痛みが比較的少ない
インビザライン矯正は、新しいマウスピースに交換する際に、前回から約0.25ミリのみ動かす設計になっています。ワイヤー矯正は手動で矯正力をかけているので、強弱がつけられますが、インビザラインは力のかかり方が一定なので、強い痛みは出にくいと言われています。
・食事の時にマウスピースを外して食べられる
食事の際に、マウスピースを外して食べることで、快適に食事をすることが出来ます。
・歯磨きもいつも通りに出来る
マウスピースを外して歯磨きが出来るので、いつも通りに歯磨きやフロスを使用して快適に歯磨きをすることが出来ます。
▽デメリット
・難しい歯並びには向いていない
顎の骨格ごと矯正治療が必要な場合や、歯のねじれが強い、歯の移動距離が長いものは、インビザライン矯正で治療が行えないこともあります。
・定期的にマウスピースを交換する
歯科医師の指示通りにマウスピースを交換する期間を、ご自身でコントロールをすることが必要です。
・食事、歯磨きの際にマウスピースを外す
食事と歯磨きの際にはマウスピースを外し、食後は歯磨きをしてからマウスピースを戻す必要があります。
・マウスピースを入れている最中は甘い飲み物は飲めない
マウスピースをつけたまま甘い飲み物を飲むと、糖分がマウスピース内に残り、虫歯の細菌を増殖させてしまいます。試飲や試食が多い職業の方にはあまりおすすめ出来ません。
〜表側矯正のメリット・デメリット〜
▽メリット
・ほぼ全ての歯並びの矯正治療に対応できる
顎の骨格ごと矯正する場合や、歯のねじれや傾きが大きいなど、難しい歯並びのほぼ全ての症例に対応することができます。
・矯正装置が歯の表側にあるので、裏側矯正に比べて歯磨きしやすい
歯の表面に装置がついているので、鏡で確認しながら磨けるので、裏側矯正に比べて歯磨きしやすいです。
・ブラケットの色を選ぶことかできる(メタル・樹脂・セラミック)
ブラケットとワイヤーが金属色。この見た目に抵抗があるため、矯正治療を受けたくなかったという方も多く居ました。ですが現在では白い樹脂製のブラケットが主流で、なおかつさらに目立たせたくないのであれば、セラミックタイプのブラケット、ワイヤーも白いものを選択することが出来る矯正歯科も増えてきました。
▽デメリット
・矯正装置が目立つ
ブラケットやワイヤーなどを目立ちにくい白色にしても、どうしても笑ったときに見えてしまうのは表側矯正なので仕方がない事です。
・矯正装置周りの歯磨きが難しい
矯正装置の周りは、歯ブラシを多方向から当てないとキレイに磨くことができないので、通常の歯磨きに比べると、慣れるまでは難しく時間がかかります。
・調整してから3~5日ほどは歯に痛みがある
矯正装置を毎月調整し、歯を少しずつ移動していきますが、調整した後から3~5日ほどは痛みが出ます。
・ワイヤーやブラケットに食べ物が引っかかる
食事の際に、繊維質のもの、粘着性の高いものは、ワイヤーやブラケットに引っ掛かります。
飲み込み損ねるなどの危険がありますので、食事の際は慣れるまで気をつける必要があります。
・唇や頬の粘膜にあたり、口内炎や、粘膜が傷つくことがある
ブラケットが歯の表面に接着してあることと、歯を動かしていく途中の段階で唇や頬の粘膜に強く当たって傷ついてしまう場合があります。
・フロスが通しにくく、歯と歯の間の掃除が難しい
ワイヤー矯正は歯と歯の間にフロスを通すことが、物理的にとても難しくなります。矯正専用のフロスを使用するなど工夫が必要です。
〜まとめ〜
表側矯正とインビザライン矯正の特徴、メリットデメリットについて詳しくお伝えさせていただきました。
当院ではご自身に適した治療方法を、納得のいくまでご相談をさせていただきますので、是非一度ご相談ください。