前歯の歯並びが気になって、矯正治療を考えている方のご相談を多くいただきます。
前歯は会話をしている時にも、笑った時にも、よく見えますよね。
相手の視線が気になる事も多くありますよね。
前歯だけでも綺麗に整えたい!そんなお悩みをお持ちのあなたへ、部分矯正について詳しく解説いたします。
〜部分矯正とは〜
矯正治療は、歯並びを全て整える全体矯正と、部分的に矯正をする部分矯正があります。
全体矯正は、全ての歯並びや噛み合わせの機能も回復させる矯正方法です。
部分矯正は、前歯のみ、奥歯の一部分のみなど、部分的に矯正治療をする方法です。
お口の中の状態で、部分矯正だけで治療が可能かどうか判断します。
実際に、部分矯正でよく行われている治療の内容は以下の通りです。
▲審美的な見た目の回復を重視する目的で行われる前歯の部分矯正
…「部分的に歯と歯の間隔が広い」、「前歯の1本のみが捻れている」、「前歯の1,2本が前後にガタガタしている」などです。
▲奥歯が傾いて負荷がかかっている場合の部分矯正
…「親知らずに押されて斜めに生えた第二大臼歯を正常な方向へ立て直す」、「奥歯の1本だけが頬側に飛び出している歯並びを整える」などです。
このような状況で部分矯正が行われることがあります。
〜部分矯正のメリット・デメリット〜
メリット
・治療期間が短い
…全体矯正の場合には、1年半〜2年半など、軽度な歯列不正でも長期的に治療期間を必要とします。ですが、部分矯正は動かす歯の本数や範囲が限られているので、期間は短い傾向にあります。2ヶ月〜1年以内に終了する場合がほとんどです。
・費用が安価
…全体矯正に比べても、費用が安価に抑えられます。
・目立ちにくい
全体矯正の場合にはワイヤー矯正を行う、ゴム掛けをするなどと、矯正治療をしていることが見た目にも分かり易いですが、部分矯正の場合には、マウスピース矯正が適応になる事が多いです。その場合に、マウスピース矯正は厚みが0.5ミリ程で透明なものを使用しているので、見た目にはマウスピースを入れている事が分かりません。
デメリット
・部分矯正で治療できる症状が限られている
治療できるケースは限られているため、誰もが部分矯正が出来るとは限りません。前歯の歯並びのみを治療したいとご相談をいただいていても、前歯だけではなく、奥歯も含めて治療をしなければ、前歯の歯並びが治らない場合も多くあります。
見た目だけを部分矯正で修正できたとしても、噛み合わせられなくなったり、噛み合わせると歯が強くぶつかるなどの機能的な弊害が生じると、治療が出来たとは言えません。
・矯正治療できる箇所が部分的に限られる
部分矯正の範囲の設定は歯科医院によって違います。
何本から何本までが部分矯正、何本以上は全体矯正に入ります、という制限がある場合がありますので、歯科医院での相談が必要となってきます。
・歯を削る必要がある場合も
部分矯正で歯を移動させる場合、限られたスペースで歯を動かす必要があります。
そのスペースを確保するために、歯の側面、歯と歯の間が隣り合っているところを薄く削る場合があります。
〜オススメの部分矯正の方法3選〜
・インビザライン矯正
透明で0.5ミリ程の厚みのあるマウスピースを使用した矯正方法です。
矯正装置を入れていることを知られたくない、目立ちたくない、違和感も少ない方が良い、そんな希望が叶えられるのが、インビザライン矯正です。
見た目にも目立たず、矯正装置が歯に接着されているなどの違和感が少ない、マウスピースを週単位で交換して歯を移動させる方法の矯正治療です。
全体矯正だけでなく、部分矯正でも効果が得られる矯正方法と言われています。
・ワイヤー矯正(表側)
通常のワイヤー矯正(表側)を、部分的に取り付ける方法です。
ピンポイントで矯正力をかけられるので、歯の捻れが強い場合にも矯正力をコントロールする事ができます。比較的短い期間で部分矯正をする事が可能です。
・ワイヤー矯正(裏側)
裏側矯正の部分矯正は、ワイヤー矯正をしている事が目立つ事なく矯正力をかけられるので、歯の捻れや傾きが大きい場合に適しています。
裏側矯正は装置が特殊なこと、表側矯正に比べて技術力を必要とすることから、表側矯正に比べて費用が高い傾向があります。
〜まとめ〜
いかがでしたか?今回は、部分矯正についてお伝えいたしました。
前歯の歯並びが気になっている、どうしても費用を抑えたい、期間も短く終われたら…などのお悩みがあると思います。
当院では患者様に寄り添い、最適な矯正方法をご提案させていただきます。部分矯正について少しでも気になりましたら、是非当院へご相談ください。